fu do ki
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早朝3時半に起床4時に迎えの車でホテルを出発。
朝が早いので道はガラガラだ。マイクロバスはそんな山道を物凄いスピードで下る、ただただぶつからないようにお祈りしながらひたすら我慢。
1時間ほどで飛行場に到着。無事に着いてほっとしたのか車を降りると足がふらつく。チェックインを済ませてゲートに並ぶ、小さなジェットなので席はフリー。良い席は早い者勝ちだ。積乱雲が近づいているとかで出発が遅れる。
巨大な積乱雲から出るダウンバースト、冷気が凄い勢いで雲の中から地上へ吹き付ける現象で、これに巻き込まれると飛行機は墜落をする恐ろしいものだ。8時過ぎにティカルへの入り口の町フローレスに到着。
迎えのミニバスでティカルへ。ジャングルの中を進むと大きな広場に出ていくつかのホテルが並ぶ。ミニバンに乗ったグループはホテルのロビーで冷たい飲み物を貰い一休み。そのあとは英語とスペイン語のグループに分かれてからマヤの遺跡巡り。前にエジプトへ行ったときも英語、スペイン語、イタリア語に分かれた、日本語グループは無いのかな。ガイドのあとをついて歩く、時々有名な遺跡で止まり説明を聞く。 グループに太ったアメリカ女性がいて、物凄いお喋り、口を閉じているときが無い、ガイドが話の最後に必ず質問は?と聞くと彼女が毎回何かを聞く。知っていることまでわざと聞いている、途中から他のみんなはあきれ気味。

グランプラザ、7号寺院に感動。高いところから眺めているとマヤの人達の生活が目に浮かんでくる。
今にも石の建物の中から昔の人が飛び出してきて食事を作ったり仕事を始めそうだ。 7号寺院の上からの景色には感動した。回り一面ジャングル、その中から忽然と高い塔が頭を出している。
まるで雲海からマヤが頭を出しているようだ。
マヤの人たちは1200年前に突然いなくなったそうで、気候の変化とか疫病とか言われているが今でもその原因は謎だ。

5時間に及ぶツアーが終わり2時半からやっと昼食。冷えたビールとお肉が美味い。部屋に入ってベットに倒れこみそのまま寝てしまった。5時過ぎに目が覚めて暗くなってきたので明かりをつけようとしたが反応なし。
聞いたら、ここは自家発電で6時にならないと電気が来ないそうだ。それまでお湯もダメ。ちょっと不便だけどここはジャングルの中、文明とは少しだけさよならをしてもいい。
夜も10時なると電気が切れてしまうので食事も忙しい。真っ暗の中を星と月の明かりを頼りに歩く、周りが暗く空が澄んでいるので星が綺麗だ、オリオン座や天の川が見える。こんなにたくさん星を見たのはいつ以来だろうか。庭の芝生にはホタルが光っている。星を見つめてそっとお願いを、そんな気分にさせられる。
夜中にトイレに行こうとして真っ暗で方向が分からず困り、何故か持っていた使えない携帯の画面の明かりを頼りに歩く。真っ暗の中だと意外と明るくて役に立つ。 朝は5時半から電気が来る。早起きの人達は暗いうちから出かけて寺院に登りジャングルの果てから上る朝日を見る。残念ながら今回は曇りで見られない。この付近は明け方にほとんど毎日スコールがありジャングルに昇る朝日を見られることは稀だそうだ。

朝ごはんのあとグランプラザの広場に座り、暇なので人物観察を始める。日本人の団体は服装が面白い、アフリカ奥地の探検に行くような姿だ。頭のてっぺんから足の先まで肌は全部隠す、もちろん顔には虫除けのネット。きっと旅行社の説明でジャングルの中は虫が多いのでそんな姿になったのだろう。
普通の観光客はTシャツに短パン、足はビーサンだ。同じく日本人の若いカップル、新婚旅行風かな、デイバックを担いでいるのだが寺院の階段を登るのに重いので途中のテラスに置いてまた登りだした。信じられない光景だ、もし持っていかれても階段が急で追いかけられない。日本のハイキングだと頂上往復の時にはよくやることだけど、ここはグァテマラ。危機意識の無さに呆れるばかりだ。
寺院めぐりをしてから昼前にホテルに帰りビール付きのお昼。帰りのミニバスはお喋りのアメリカ女性のわめき声を聞きながら空港へ向かった。無事アンティグアのホテルに戻りチリのワインでマヤ文明に乾杯。 とっても素敵なティカルの旅でした。

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